あなたとわたしだけの王国で[日刊雑談]


もう何年振りかもわからない日本武道館へ、Syrup16gの最後のライブに行ってきました。ライブ事体も久し振りとあって、五十嵐が登場して1曲目を始める前にギターを試し弾きした瞬間、ピックが弦を弾く音がものすごく懐かしくて、それだけで胸が熱くなりました。新しいアルバム中心でライブが進むのかと思いきや、昔の曲中心でした。1回目の波はI.N.M。あまりに今の気持ちと同調してしまい、涙がすーーっと流れました。一番最後、自分は泣くのかなぁなんて思ってたけど、やっぱり泣いてしまいました。「プレイヤーから明日の聞こえる歌をいっぱい作ったので、気が向いた時にでも聴いてください」という五十嵐のMCから翌日が始まり、たまらない気持ちになって次から次へと涙が流れました。そして一番最後にReborn。まさか最後に持ってくることはない歌だと思っていた歌が最後でした。Syrup16gからの最後の、やさしい言葉でした。
彼らとは約6年の付き合いで、その中に第三者(人・雑誌など)が入ることは一度もなく常に『Syraup16gと自分』という閉ざされた世界にいました。なんならメンバーの名前もプロフィールも知りませんでした。そういう風に付き合った音楽というのは初めてで、たぶんこれが最後でしょう。終わってしまったけれど、だけど、まだまだ私に明日をください。